LINE WORKS 公式ブログ(旧)

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「ビジネス版LINE」LINE WORKS の公式ブログです。

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技術トピック

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こんにちは。ワークスモバイルのIです。普段はプリセールス活動からお悩み相談まで色々なことをやっています。今後もごくごく稀にブログに登場すると思いますので、よろしくお願いします。

さて、LINE WORKS がチャットボット機能を正式提供してから一ヶ月ほど経ち、おかげさまで多くのお客様にご活用いただいています。
LINE WORKS の Bot について説明させていただくときによく聞かれるのが「LINE の Bot と何が違うの?」という質問です。そこで、今回は LINE / LINE WORKS の Bot について簡単にまとめました。
図1
LINEとLINE WORKSのBotの違い
1. 提供方法
LINE では、LINE Business Connect もしくは LINE@ という「公式アカウント」として登録し、広く LINE ユーザー全体に向けて提供する形となります。配達サービス (ヤマト運輸など) のような実用的なものから AI 女子高生 Bot「りんね」(日本マイクロソフトなど) のようなエンターテイメントまで、B2C サービスとして多彩な用途で使われているのはご存知かと思います。
LINE WORKS では、契約テナントごとに Bot を作成、登録する形となっており、現時点ではユーザー全体に向けた「公式アカウント」はありません。利用事例を見ると、汎用的な Bot よりもスタッフ向けの営業レポートの送信や FAQ 対応、業務システムとの連携など業務に特化した B2B らしい Bot が好んで作られているようです。

2. ユーザーから見た利用方法
LINE では、ユーザー自身が公式アカウントと”ともだち”になると Bot が使えるようになります。また、不要になった Bot をブロックすることもできます。ユーザー自身で Bot を選び、使い分けていくようなイメージですね。
LINE WORKS では、会社が Bot を登録した時点で自社ユーザー全員と対話できるようになり、ユーザーが Bot を選ぶことはありません。また、ユーザーが Bot をブロックすることもできません。会社が Bot を提供し、自社ユーザーに活用してもらうイメージです。

3. 送受信できるメッセージ
LINE ではシンプルなテキストから画像、テンプレートメッセージ、選択肢など多彩なメッセージ形式を使ったコミュニケーションが大きな魅力です。
LINE WORKS の Bot は提供を開始したばかりなので、LINE と比較して利用できるメッセージ形式が少ないのが実情です。。。現在はシンプルなテキスト、リンク付きテキスト、画像の3種類だけ送信することができます。こちらについては、今後のアップデートにあわせて強化していきますのでご期待下さい!
botss
開発をはじめるには?
LINE / LINE WORKS ともに Bot 用の API は Web サイトで一般公開しています。
LINE WORKS の API 情報はこちらをご覧ください。
LINE は GitHub を通じてSDKも公開していますが、LINE WORKS は SDK を提供していません。このあたりの情報提供も、今後は力を入れていきたいところです。

でも、お高いんでしょう…??
LINE の Bot は小規模であれば無償、メッセージの送信数やアカウントの種類によっては作成者に費用がかかるという仕組みになっています。
LINE WORKS では契約テナントさえあれば Bot 100 個まで無償でご利用いただくことができます。(1日単位での API の利用回数上限はあります。)


まとめると、LINE は「作者が広く Bot を公開し、ユーザーは使いたい Bot を選ぶ」のに対して LINE WORKS では「会社が Bot を提供し、自社ユーザーに使ってもらう」という作り方になります。
LINE WORKSの Bot は無償で使えるものですし、皆さんも Bot で仕事を効率化してみてはいかがでしょうか。LINE WORKSの Bot API を活用した開発を進める上でご不明な点があれば、LINE WORKS Developers コミュニティでも質問を受け付けていますのでお気軽にどうぞ!

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chatting botこの頃、”チャット ボット”という言葉を目にすることが増えてきました。今回はサービス紹介を少し離れて、この古くて新しいサービスをご紹介します。

1. そもそもチャットボットとは?
ボット (bot) というのはロボット (robot) の略称で、Web サービスでは特に「人間の代わりとなって様々な処理をこなすプログラム」のことを指します。そのボットが利用者とチャットをするので、チャット + ボット = チャットボットと呼ばれています。
チャットボットの歴史は意外に (?) 古く、最初のチャットボット “ELIZA” が生まれたのは 1966 年ともう 50 年も前のことです。ただし、初期のチャットボットは人間の言葉をごく簡単にしか理解できず、特定の単語や言い回しに反応するだけで、日本では人工無脳などと呼ばれることもありました。それが、近年の人工知能 (AI) 研究の高まりやクラウドサービスの登場によって、大量かつ高速な処理を必要とする自然な対話を安価に実現できるようになったことで、あらためて注目を集めはじめています。

2. コンシューマー向けに広がりつつあるチャットボット
それでは、実際にどのような用途でチャットボットが使われようとしているのでしょうか。検索、サポート窓口、アシスタントなどいくつかの代表的な利用パターンを選んでみました。
 
パターン A : 検索
例えば洋服を買うことを考えてみましょう。これまでのオンラインショッピングでは商品のカテゴリーを選んで一つ一つ画像を見比べてみたり、サイズや色など検索条件を細かく設定しながら欲しいものを探していました。
チャットボットを使ったショッピングでは、ユーザーが「青色の短めのジャケットが欲しい」と話しかけることで、チャットボットが在庫システムや過去の購入履歴などを参考にしてあなたに最適な一着を選んでくれる、といったことができるかもしれません。
 
パターン B : サポート窓口
企業にとって 24 時間いつでも電話が繋がるサポート窓口を提供するのは費用がかかり中々難しいものです。また、ヘルプページを提供していても、まず何から調べていいのかわからずに目的の記事が見つけられなかった経験はないでしょうか。ユーザーがチャットボットと会話しながら問題を絞り込んでヘルプの記事に辿り着ければ、企業側は少ない窓口の人数でも十分なサポートを提供しやすくなります。
 
パターン C : アシスタント
今日の天気は晴れる?午後の待ち合わせ場所はどこだっけ?○○さんと時間を合わせて打ち合わせしないと!などなど、私たちは毎日の暮らしの中で意識的あるいは無意識的に多くの情報を確認しながら生活をしています。1 つのチャットボットに話しかけるだけで多くのサービスから集めた情報から答えを返してくれたら便利ですよね。

このように、チャットボットは生活のさまざまな出来事をちょっと便利にしてくれる可能性を秘めており、急速に広まり始めています。

3. LINE WORKS ではチャットボットをどのように活用している?
実は、LINE WORKS でもチャットボットを活用しはじめています。次回は、LINE WORKS がチャットボットに対してどのような取り組みを行っているのか、ご紹介したいと思います。